この選挙結果は、私のこの活動への思いをどんな言葉よりも雄弁に語る。
とある議員が議会から去る事となった。理由は他でもない、選挙で落選したからだ。
その議員は議会で動物愛護と地域猫について、もっとも積極的に発言をしていた。
地域猫について議事録にここまでの質と量の発言が残るケースは稀だ。
地元の地域猫ボランティア団体のSNSにはこうあった。
「伊藤信太郎さんは新座市議会で「飼い主のいない猫問題」を何度も質問してくださいました。そのおかげで数年ほど前までは「飼い主のいない猫」に対するエサやりが全面的に禁止だった新座市を、公益財団法人「どうぶつ基金」の行政枠に登録するまでにしてくださいました。もちろん私たちが開催するセミナーにも毎回足を運んでくださり、猫問題に関する市民の声にも耳を傾け、それを市に報告してくださいます。」
次点での落選、最下位当選者との得票差は14票だった。
たかが地方の、たかが市議選。いったいどれだけの有権者がそう考えているのだろう。いや、そんな事すら考えていないのかもしれない。そんなたかがしれた選挙の、たかが14票。
地元の飼い主のいない猫たちとそのボランティア団体のために尽力した、とある議員が議会から去っていく。
その選挙区の人口は164,183人。投票率は33.87%だった。
私はしぶとくこの活動を続けていく。