コラムで書いた通り私は本を読まない。一番最近読んだ本は「成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集」である。「最近」とは言え、実に四半世紀以上の前のことだ。
私が本を読まない理由は「読むのがめんどくさい」、それと「他にやりたいことがある」からである。だから私は本を読まなかった。そしてその為にひとつのルールを自身に課した。
そのルールとは「己を公然とアウトプットしない」事だ。「アウトプット=出力」とは「発信・発言・意見」の事である。私はその約束と引き替えに、読書とは無縁の自由な時間を得ていた。
この世の全ての物事は「入力・出力」が<対>で成り立つ。物を動かすにはエネルギーが必要だ。ヒトも様々なものを出すために飯を食らい、日々努力をする。あの世ですら同じだ、「死=入力」が無ければ「化けて出ること」もできぬ。つまりは「学ばざる者意見すべからず」。マクロでは入力なき出力など宇宙の理に反し、ミクロではバカがわめき散らすのは公害ということである。
幸い、私は自分のバカさと無知さは自覚している。故にネットの書き込み、議論、SNSとは一切無縁でいた。これは自分との約束だ。私は他人に嘘をつくが、自分に嘘はつかない。
しかしこのサイトを通し動物愛護についての情報、加えて多少なりとも自身の意見を発信することにした。よって長年のルールを刷新せねばならぬ、そのルールとは「インプットする」事である。すなわち「学ぶこと」、それが自分との新たな約束となる。
意見すべく学ぶべし。学ぶなら本だ、本は確実に視野が広がる。こればかりはネットに取って代わられまい。私が未だに紙の新聞を読み続けている理由も同じだ。
よく晴れた空っ風の散歩道、連れ合いと手をつなぎCat's Meow Booksに向かう、そこで「動物の解放|ピーター・シンガー(著)」を購入した。本を書うのも実に四半世紀ぶりである。
~私の読書遍歴~
大きなビートの木の下で―BOOWYストーリー
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成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集
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動物の解放|ピーター・シンガー(著)
以上である・・・、前途多難が予想される。
それでも私はこれから本を読み漁る。